Artist Statement

“現実と記憶の間にあるヴィジョンについての考察 ”
特に着目したのは現実の事象が記憶される際には必ず知覚を通過する点です。この視点に立つ限り我々はある事象に対してコンセンサスを得ることは出来ない。何故ならば知覚は身体、すなわち器質(先天性、環境適応問わず)ありきの機能だからです。 (この事を前提としながら尚コミュニケーションのレベルでの同意が可能なのは言葉/記号の力に他なりませんがこの件は差し当たり言及致しません) 視力、身長、瞳の色… 器質的個体差はそのまま知覚の差、記憶の相違としてついに他者との壁を越えることはない。 僕の記憶は“数十、あるいは数百、数千分の一”という長さでは記憶されていません。“瞬間”といってもせいぜい三分の一秒くらいのものでしょう。 認識の連写を脳内で“一瞬”という形に落とし込んだ視覚情報に音、臭いなどの様々な情報を併せてパッケージしたものが記憶であるとの仮定から出発し、現実の仕組みから創出する“未知の風景”とういうヴィジョンを決定したところで主題の完成をみました。

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