Subterranean

シリーズ「Subterranean」
写真の登場以前、博物誌(あるいはその類い)には版画がつかわれていました。記録にはイメージが混入し記憶を想像が補完し、そうして実現された銅版画。(プリニウスの博物誌、デューラーの犀など) あくまでも“現実の記録”として用いられたそれらの挿絵のなんと美しい事か。 現代は地図からは空白地帯が消え未知の風景を求めることが困難な時代ですが、より現代的なアプローチとして技巧によって創出される未知の風景が構築する“もう一つの世界”の博物誌を制作する試みです。
シリーズ“Subterranean”では「架空の地底世界を旅しながら、その世界の様々な風景を事物を写す」ことを制作の基底としています。
現実の仕組みの上に架空の世界/作品世界を創出する、つまりファンタジーではなく現実世界に匹敵する強度を持った“もう一つの世界”が必要でした。
その為、制作手法はまず下絵を作成し現実世界に在る様々な風景・オブジェクト(木々や石、動物など)を撮影、必要な部分を切り抜き下絵に沿って合成しながらディテールと陰影をを描き加えていく方法を用いています。

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